
ハミルトンが圧倒的有利だと思ってた中国GP。 予選ではまさかと言ったら失礼かもしれないけどフェラーリ勢に惨敗。 冬のテストでは去年よりもメルセデス有利なのかと思ってたけど、蓋を開けてみたら予想以上にコンディションによって優劣が変化する接近状態なのかも。
スタートではPPのベッテルが何か必要以上にライコネンに寄せていってて、その隙にボッタスが大外からライコネンを攻略して2番手に浮上。 後ろではウルトラソフトスタートのフェルスタッペンがライコネンとハミルトンを攻略。 ベッテルは一体何がしたかったんだろうか。 多分普通にスタートしてたら1,2体制になってたハズで、そのまま3連勝目指してライコネンにサポートさせるハズだったのに。

ウルトラソフトは予選より気温が上がったコンディションに持ちが悪いのか、フェルスタッペンは2位ボッタスから遅れ始めます。 この時点ではウルトラソフトに優位を見出したレッドブル勢の戦略は上手く行ってないかなって感じでしたね。 予選こそフェラーリ勢に敵わなかったものの、序盤のボッタスはベッテルからも離されることなく3秒未満のマージンでよくついていってたかなと。 ただ、この状況じゃどっちみちベッテルの優位は動きそうにないなって展開ではありました。

18周目にレッドブル勢がミディアムに履き替えてからトップ勢は慌ただしく動き出します。 ハミルトン、ボッタスのメルセデス勢も直後にピットインしてミディアムに交換。 4台とも1ストップ作戦か。

ボッタスの翌周にピットインしたベッテルはまさかのアンダーカットを許してしまう展開に。 これは見ててびっくりだったけど、これはアウトラップで頑張ったボッタスのファインプレーとタイヤ交換が早かったクルーのおかげですな。

これを見たフェラーリ勢はまだタイヤ交換を済ませていないライコネンにステイアウトさせてボッタスを抑えさせる作戦に。 まぁライコネンって結局こういう役回りさせられる運命なんだよね。 ベッテルが前走ってる限りはライコネンの勝利はまず無いんだろうな。 ボッタスには厄介な展開だったけど、抜くにはちょっとリスキーなポイントで果敢にライコネンを抜きに掛かったのは良い仕事したと思う。 これで無様にベッテルに抜かれでもしたら評価は一気にがた落ちしただろうね。


レースも28周目。 何とトロロッソが同士討ち

レッドブル勢がここでピットインしてソフトタイヤに交換。 ここがキーでしたね。 ボッタスとベッテルはコントロールライン過ぎてしまってたんでタイヤ交換には入れなかったのが痛かった。


リカルドはSC後にペースアップして次々に前の車をオーバーテイク。 ついにはトップのボッタスまで捉えることに成功。 リカルドのアタックは本当に上手いし凄みを感じる。 ノリに乗った時のリカルドは本当手が付けられないね。

かたやフェルスタッペンはベッテルを抜く際に接触してしまい、10秒ペナのおまけ付き。 若いってのはあるんだろうけど、もう4年目なんだからそろそろ成長したらと思うんだが(^^;) こっちは波に乗りきれないね。


ドラマの多かったレースはリカルドが今季初優勝。 ライコネンはババ引かされたけど、タイヤ交換が遅かった事が逆に終盤有利に働いて表彰台。 まぁでもライコネンはそんなの嬉しくも何ともないだろうけどね。

SC入ったのは確かに不運でしかなかったけど、今回に限ってはボッタスの働きは良かったと思う。 ハミルトンにしてもベッテルにしても終盤タイヤが厳しそうでペースが上がらなかったけど、ボッタスはどうにかもたせて2位は死守できたから。 今日の展開では勝ちきれないという評価を下すのはちょっと手厳しいし、やれる中で最大限の結果を出せたんじゃないかな。 ボッタスにしてみたら序盤戦に自分の将来が掛かってるだけに早く結果が欲しいんだろうけど、少なくとも今日のようにハミルトンに先着できるようなレースをしてみせる事は必要だよね。
まぁ・・去年3勝したのは全て守りきっての事で後追いで勝った事ないのがねぇ。 落ち目のライコネンは置いといて3強の中でどうしてもボッタスは見劣りしてしまうのは否めない。 今回のリカルドみたいに派手な勝ち方しろってわけじゃないんだけど、勝ちを引き寄せられるプラスアルファが欲しいんだよなぁ。
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