
第4戦の舞台は初開催、チリのサンティアゴ。 川をまたぐレイアウトで路面は荒れ放題という何とも難しそうなコース。 川が泥水で汚いのが見栄えとしてはすごく残念なんだけど、街並みは都会そのもの。 そのアンバランスさが発展途上国らしさを感じます。
来年から使用するシャーシが最近公開になったけど、これがなかなかカッコイイ



PPは開幕戦以来のベルニュ。 そして何と言っても驚きなのは予選でトップタイムを叩き出して、スーパーポールでも3番手と大躍進したロッテラー



レースは1周目から3台がクラッシュでいきなりSCが入り、5周目にレースが再開されてからは隊列にほとんど差が無く進んでいく展開に。 トップのベルニュが少しだけ後続に差を付けたところでロッテラーが2位のピケに果敢にオーバーテイク。 これまでの3戦は何だったんだってくらいに堂々とした走りっぷり。 やっぱりWECでの経験があるからなのか電費のマネージメントも上手で、1スティント目後半はペースを上げてベルニュに迫る勢いを見せていました。

そして大きな変更点がこのレースからピットストップでの最低時間が廃止されたこと。 これでマシン交換作業次第で大きくポジションが変動するシーンが見られるようになって、実際ローゼンクビストはこれで一気に6つもポジションアップ。 ベルニュやロッテラーの所属するテチータはシートベルトを改良して臨んだらしく、ピットストップは最速&3位だったとか。 1秒でも稼ぐ為にいろいろと考えるねぇ。 もっとも事前連絡が行ってなかったとのことでテチータは罰金をくらったらしいけどw

レース終盤、2位のロッテラーがチームメートのベルニュに攻撃を仕掛け始めたところから一気にトップ争いが激化。 どうもベルニュのペースが上がらないのか3番手のブエミ以下、ピケ、ローゼンクビストやバードも急接近。 6台で優勝争いって今まで無かったんじゃないかなぁ。 コース幅も広くないだけに接触寸前で緊迫した終盤戦。

特にロッテラーがブレーキロックさせてベルニュのリアウィングに乗り上げて亀の子状態で止まれない時は『二人ともサヨウナラ


個人的にはベルニュのブロックの仕方が毎回えげつなくてフェアじゃないと思うんだけど、ロッテラーもかなり容赦なかったからおあいこか(笑) しかしロッテラーは今後もこの調子が持続できればどっかでワンチャンあるで。 とにかく上位争いできるポテンシャルを発揮してくれて本当に良かった。

ブエミは2戦連続の表彰台もカスタマーチームに先越されて悔しそう。 ローゼンクビストも予選14位を考えたら4位はものすごく大きな結果を残せたんじゃないかな。 ピケはブエミ攻略に失敗して6位に終わったものの、ペースはずっと速かったし優勝争いに絡んできたんで、エバンスと共にジャガー勢も今後に期待。
悲惨なのがアウディ勢。 今回はアプトも序盤にストップしちゃったけど、ディ・グラッシはまたしてもトラブルでリタイヤでここまでノーポイント


4戦終わって3人が抜け出したけど、ここまで6位以内でフィニッシュし続けてきた結果なんで、まだまだ展開は読めないかな。 何か今年は誰が勝つか最後まで読めないんで、第1シーズン以上に白熱して面白くなってきた。 ワンメイクだとカスタマーだからとかメーカーじゃないと勝てないって事が無いのがいい。 レースはそうであってほしい。
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