2018/08/21 20:00
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Edit】

つい数年前までは茂木でSFのレースなんて退屈で面白くなかったのに、2種類のタイヤ使用義務が始まってからは一気に戦略の幅が広がってバトルの多いレースに変貌しました。 今年から全レースで義務付けしたのは本当に良いアイデアだと思うけど、まだまだその戦略の幅を活かせてないチームやドライバーが多いかもしれないな。
今回のPPはチャンピオンの石浦。 上位陣はソフトタイヤスタートで逃げを打つ戦略で、当然石浦もそれを狙って1コーナーはしっかりトップをキープ。

しかしすぐに松下が石浦をオーバーテイクしてトップを奪取。 予選2,3番手のダンディライオン勢は2台で戦略を分けたのかなと思えるような見事な突っ込み。 もしかして2ストップ狙ってるのかと思ったけど、石浦も離されずにすぐに後ろに付いたの見てそうじゃないのかと。 ただ、そうなると遅れ始めた3位の野尻は何を狙ってるのか逆に分からなくなった。 ソフトタイヤ履いてるのに遅過ぎねーか。

2ストップ作戦と言えば塚越の代名詞みたいなところがあるけど、今回は予選も8番手だったせいか奇策には打ってこなかったですね。 ただ、そうなるとスタートで出遅れたのは致命的で去年のようなペースも臨めないという事でスタンダードな戦略取った事で逆に上位進出の芽がなくなったかなと。 っていうか前の方のグリッドだからこその2ストップじゃないのかねぇ・・。

その2ストップに果敢に挑んだのが平川。 9番グリッドから攻めに攻めてトップのすぐ後ろまで迫ったところで最初のピットイン。 軽いタンクとソフトタイヤの利点をフルに活かしてたんじゃないかな。 しかも2ストップを進言したのは平川自身らしいし、ちゃんと戦略を実行してみせたんだから大したもんだ。
それにしても平川って隙間さえあれば間髪入れずにインからもアウトからも仕掛けていく。 大人しそうな顔して走りは結構イケイケという・・こういうドライバー、自分は好きですw

逆にチームメートの関口は今回振るわなかったな。 タイヤがもうボロボロなのにチームから平川のサポートでも命じられたのか後続を抑える役目をしていました。 インパルってそういう事するようなチームじゃないと思ってたのに、関口のレースを犠牲にしてでも勝ちに行こうってことなのね。 っていうか関口もよく従ったよなぁ。 公式では否定するかもしれないけど、誰がどう見たってありゃチームオーダーだろ。

石浦は最初のピットインを40周過ぎまで引っ張ったんで、ほぼフルタンクだったんですね。 松下の後ろに居る時はタイヤをセーブしつつ、前が開けた途端にペースアップしてオーバーカットに成功。 もしもフルタンクではなく30周過ぎくらいでピットに入った場合は2位の平川に優勝の芽があったと思うんだけど、石浦陣営は落ち着いたレースを見せたという事か。
平川の2ストップ作戦は見事だったし、今後のレースで2ストップにチャレンジする人増えるかもしれませんね。 確か5位の大嶋も変則2ストップでここまで上がってきたし。 軽いタンクと柔らかいタイヤでとにかくアタックし続けるのはシューマッハの得意パターン。 これを実践して結果出した平川が今回のMVPですな。 平川ってレッドブルのサポート受けてるんでしょ。 今回レース見に来てたヘルムート・マルコの目にも留まったみたいだし、来年もっとスケールの大きい舞台で走れるチャンスがあれば良いね。
ちなみにチャンピオン争いに目を移すと、山本は全くダメでした。 タイヤマネージメントに不安あったのか、キャシディの3周後にピットインしてアンダーカット食らうし、かといってソフトでのペースも今一つで終盤はハードタイヤ組にも抜かれる始末。 開幕2連勝の勢いは完全にどっか行っちゃった。

と、いうわけでポイントはキャシディが逆転。 今回のキャシディはハードタイヤスタートから早めのピットインでソフトに換えて追い上げる戦略だったけど、上手くタイヤを使い切って3位に粘った感じでしょうか。 この勢いが残り3戦続けばチャンスはあるけど、どうかなぁ。 何だかんだで石浦が美味しいとこ持って行きそうな予感はします。