2018/02/04 21:00
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Edit】

2007シーズンはマクラーレンとフェラーリの2強のタイトル争いになりました。 前年チャンピオンのルノーはアロンソが抜けた事で一気に弱体化。 フィジコにはエースの座は務まらず、チームメートにも負ける始末。 何だかかつてのベネトンがシューマッハが抜けてアレジが加入したら勝てなくなった時とダブります。 勝てるドライバーとチャンピオンが取れるドライバーの差ってものすごく大きいんだと実感させられたシーズンでした(フィジコファンとしては本当に辛かった(^^;))。
通常4人しか勝ってないと何だつまんね・・って思うんだけど、07シーズンはアロンソ・ハミルトン・ライコネン・マッサと複数回勝って競ってたから、それを感じさせない面白いシーズンだったんじゃないかな。 極めつけは最終戦での大逆転チャンピオンだけど、それは来週放送らしいのでそこで触れるとして・・。
このレースはハミルトンにとっての初優勝で、当時生放送を見てた自分は『こんな速い新人が相手じゃアロンソもうかうかしてられないんじゃないのぉ

』と思ったもんです。 初年度からチャンピオン相手にやりあうなんて、やっぱりモノが違うんだなと感じたレースでした。
だけどわざわざこのレースを放送したのはハミルトンに注目したのではなく、間違いなく佐藤琢磨のF1ベストレースだからでしょうね。 確かにあのシーンはファンではない僕もエキサイトしたしな(笑)

順調なスタートを切ったハミルトンに対して、このレースのアロンソは何かドタバタが過ぎました(^^;) スタート直後だけじゃなくて、レース中に何度1コーナー先で飛び出したことか。 おまけに
SC中は指示があるまで給油ができないという訳の分からないルールのあおりを食ってペナルティまで受ける始末。 普段のアロンソからは想像もつかないお粗末ぶりだったけど、それもハミルトンの脅威があったからだと推察。

それにしてもこのレースはSCが4回も入る忙しさ。 結構壁のエジキになるドライバーが多かったけど、この日は相当路面が汚れていたのだろうか。 ここまでのスピン・クラッシュ祭りも珍しい。 ハミルトンはリード取る度にリセットさせられて簡単には勝たせてくれなかったね。

特にクビサの大クラッシュは凄かった。 一歩間違ったら大惨事になりかねない事故だったけど、ケガ程度で済んだのは不幸中の幸い。 ちなみにクビサは翌年ここで初優勝を飾ります。 事故ったコースなんて相性悪いと思われがちだけど、こういう事もあるんですな。

レースも残り20周を切ろうかという時にSCが入って、ちょうどピットにいた琢磨はタイヤは交換したものの給油ができずにそのままピットアウト。 普通ならこれで戦略ミスってジ・エンドだけど、ここでタイヤ交換してたというのがすごく大きかった。 結局この後にもSCが出たおかげで燃費的にもOKになったのも琢磨の味方をしたんでしょうね。

そしてアロンソをぶち抜くシーンに繋がっていくんですな。 まぁアロンソは完全にタイヤが終わってる感じだったし、そこは考慮しないといけないんだけども。 琢磨が乗ってたのは記憶違いでなければホンダの06年型マシンの焼き直しだったハズ。 参戦2年目のスーパーアグリでマクラーレンをぶち抜いたのはこのチームのハイライトだったんじゃないかな。 琢磨も決して勢いに任せて仕掛けたわけじゃなくて、ブレーキングしながらしっかありアロンソの位置も確認していた。
まあ・・結局これが最大のハイライトで、その後資金難で翌年で撤退の憂き目にあうわけだけど、ホンダもリーマンショックの影響で撤退した事を考えたら、どの道チーム存続の可能性は0に等しかったんでしょうね。 それでも琢磨ファンには忘れられないレースだった事は言うまでもありません。 ホント、琢磨ってポカばかりかと思えば時々すごい仕事するんだよなぁ。