
F1 REGENDS 19XX ⑤ 91’ブラジルGP
|Posted:2017/02/06 21:00|Category : 未分類|

今回は91年のブラジルGPです。 知ってる人は知ってるけど、セナって地元ブラジルでは速さはあったにも関わらずここまで1度も勝ったことないんですよね。 ブラジル人ドライバーってどうもそういう地元に弱いイメージでもあるのか、その後のバリチェロとかもそんな感じだったなぁ。

このレース、PPからスタートしたセナは序盤で大量リードを築こうと攻めに攻めます。 今宮さんも解説で言ってたけど、この年から投入されたホンダV12エンジンのパワーを大きなリアウィングでダウンフォース稼いで抑えつけるセッティングですね。

セナのペースに唯一ついて行けたのがマンセル。 マンセルのウィリアムズはやっぱりシャーシの空力の良さなのかウィングはペッタペタに薄い。 それでも走れちゃう空力オバケ(笑) 91年のウィリアムズFW14は空力もそうだけど、セミオートマも積極的に投入してきたのも戦闘力アップに大きく貢献してますよね。 もっともシーズン序盤のこの時期は信頼性の悪さに苦しむ事になるものの、熟成されてきた中盤以降はマクラーレンを押してましたから。 パワーバランスが変化していく過渡期がこの91年でした。

一方シーズン前に下馬評の高かったフェラーリはアレジもプロストも揃ってこのレースは苦戦。 早めのタイヤ交換で活路を見出そうとするもペース自体が速くなくて上位に食い込めず。 フェラーリ642もぱっと見は速そうに見えるんだけど、本当に冬のテスト好調だったのか疑わしくなるような苦戦ぶり。 重量バランスの変化に苦しんだっていうけど、89,90年は戦闘力のあるマシン作っておいていきなりこうなるかねぇ。
ただ、フェラーリに関して言うならマシンよりもパワーが無い上によく壊れるエンジンの方が大きな弱点だったような気がしますね。
ハイパワーで壊れるってんならまだしも遅くて壊れるって、どういう開発してんのかね(^^;) エンジンだけでもまともだったら戦績はもうちょっと違ったんじゃないかな。 最悪、信頼性だけでもあったらチャンピオン争いは全く無理にしても、アレジもプロストも少なくともこの年1勝はできたろうし。 上手く行ってない時って何もかもがダメなんですよね。

レース後半までずっとセナを苦しめたマンセルもスピンしてリタイヤ。 これはセミオートマのトラブルからくるものだったような気がするけど放送では触れてなかった。 違ったらゴメンナサイ。 マンセルはこの年、予選では開幕7戦目辺りまでずっとセカンドドライバーのパトレーゼに負けっぱなしだったけど、やはり決勝ではセナの対抗馬はこの人以外考えられませんでした。 やっぱりね、マンセルとウィリアムズってよく似合うんですよ。



そしてこれも放送内で誰も触れてなかったけど、セナのマシンって終盤に確か5速しか使えなくなって最後はギリギリで逃げ切ったんじゃなかったかな。 チェッカー後の無線でセナが大号泣してたのもトラブル乗り越えての母国初優勝だったわけで、何か心情はすごく分かりますね。 表彰台でも腕が上がらないくらいに疲労困憊って感じのセナでした。
8回目以降の内容がまだ発表されてないけど、95年のカナダGPのアレジ初優勝とか放送してくれないかなぁ。 しかも地上波じゃなくてCS版の方ね。 正直レジェンドって言えるようなレースなんて近年お目にかかった事ないんで、どういう内容にしてくるんだか読めませんけど。
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